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ポーランドの医学部進学ガイド

EU

ポーランドは中央ヨーロッパに位置するEU加盟国で、歴史ある大学文化と充実した医学教育で知られる。日本人を含む留学生向けの英語医学部プログラムが複数の国立大学に設けられており、EU圏の中では比較的学費が抑えられていることから、日本人医学部志望者にとって選択肢として注目度が高い。生活費はワルシャワ・クラクフなどの主要都市でも西欧と比較して低水準であり、家賃・食費・交通費ともに日本の大都市圏を下回るケースが多い。治安面ではEU加盟国として全般的に安定しており、重大犯罪は少ないが、スリや置き引きなど軽犯罪には一定の注意が必要。ウクライナ情勢の影響で東部国境地帯への渡航には引き続き注意が必要であるが、主要留学先都市(ワルシャワ・クラクフ・グダニスク・ウッジ・ポズナン等)は日常生活に支障をきたすような情勢ではない(2025年時点)。外務省の最新海外安全情報を随時確認すること。

大学
10校
出願実績
0件
学費
英語コース EUR 9,000〜16,000 / 年(大学・学年により異なる。2026-2027年度は各大学公式サイトで要確認)
授業言語
英語コース中心。医療ポーランド語が必修科目として課される大学が多い

医学部教育の概況

■ 年限・制度 ポーランドの医学部(英語プログラム)は原則6年制。前半3年が基礎・前臨床科目、後半3年が臨床実習を中心とした構成となっており、日本の医学部と概ね同じ構造である。学位は「Doctor of Medicine(MD)」が授与される。

■ 主要校 英語コースを提供する主な国立大学として、医療大学ワルシャワ(Warsaw Medical University / WUM)、ヤギェウォ大学医学部(クラクフ)、グダニスク医科大学、ポズナン医科大学、ウッジ医科大学などが挙げられる。いずれも国立で政府の認可を受けており、WHO・AMEEなどの国際機関にも認定されている。

■ 授業言語と進級制度 英語コースは全科目英語で完結するが、患者応対を目的としたポーランド語科目(医療ポーランド語)が必修として課される大学が多い。進級は科目ごとの絶対評価(落第点ラインが大学・科目により異なる)が基本で、解剖学・生化学・生理学などで留年・退学が生じるケースも少なくない。例年、英語コースの留年率は一定数あると報告されており、1年次の脱落率が相対的に高い傾向にある。進級ルールの詳細は各大学のStudents' Guideで必ず確認のこと。

■ 学費 英語コースの年間学費はおおむね EUR 9,000〜16,000 程度(大学・学年により異なる)。ポーランド国籍または一部EU市民は同大学のポーランド語コースを大幅に低廉な学費で受講できる場合があるが、日本人は英語コースの通常料金が適用される(2026-2027シーズンの各大学公式サイトで最新額を要確認)。

■ 生活費目安(月額) 家賃:シェアで PLN 1,500〜2,500 / 個室で PLN 2,500〜4,000 前後(都市・エリアにより変動)。食費:自炊中心で月 PLN 800〜1,200 程度。交通費:学生定期で月 PLN 50〜100 程度。通信費:SIMカード月額 PLN 30〜60 程度。総じて月 PLN 3,000〜6,000(約11〜22万円、為替レートにより変動)での生活が目安とされるが、都市・生活スタイルにより大きく異なる。

■ 国旗・国のイメージ ポーランド国旗は白と赤の横二色旗。大学のキャンパスや旧市街など歴史的景観が豊かで、クラクフ旧市街はUNESCO世界遺産にも登録されている。

医師ライセンス・卒後パス

■ ポーランド国内での医師資格 6年間のプログラムを修了しMDを取得後、ポーランドで医師として働くには「LEK(Lekarski Egzamin Końcowy:医師最終国家試験)」に合格する必要がある。外国語コース修了生も同試験の受験資格を得られる(ポーランド語での受験が求められる)。その後、医師インターン(staż podyplomowy)を経て正式な医師免許が付与される。

■ EU・欧州での医師資格承認 ポーランドのMD学位はEU専門資格相互承認指令(Directive 2005/36/EC)の対象であり、EU加盟国間での資格承認が比較的スムーズに行われる。英国(ブレグジット後はGMC独自審査)・米国(USMLE受験資格)・カナダ等への進路も一定数の卒業生がたどっている。

■ 日本での医師資格取得 ポーランドの医学部を卒業後、日本の医師国家試験を受験するには「外国医学校の卒業者に対する予備試験」の受験が必要となる(医師法第11条)。予備試験に合格した上で本試験を受験する流れとなる。ただし、日本の予備試験・本試験はいずれも高倍率かつ日本語での受験が必要であり、事前に厚生労働省の最新要件を必ず確認すること。承認校リストへのポーランド各大学の掲載状況も定期的に更新されるため、公式から続報待ちの部分がある。

ビザ・滞在の注意点

日本国籍者がポーランドに90日超滞在する場合は、長期滞在ビザ(Dビザ)または居住許可(Zezwolenie na pobyt czasowy:一時滞在許可)の取得が必要。大学の入学許可書(Acceptance Letter)が申請の主要書類となる。申請先は在日ポーランド大使館。許可証は通常1年ごとの更新が必要で、在学証明・財政証明・健康保険加入証明などの提出を求められる。就労は原則として学生ビザの範囲内で週20時間程度のアルバイトが認められているが(EU法制上の扱いによる)、詳細は最新のポーランド移民法を確認のこと。2025年時点の情報のため、出願前に在日ポーランド大使館の公式情報を要確認。

ポーランドの大学

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